〜美と食の天才〜

北大路魯山人先生

名作展観

2008年2月1日(金)〜12日(火)

※2月7日(木)はお休みをいただきます。

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1

於里辺ムシと草四方鉢

共箱/ Box included

28.5/高6.5糎

昭和31年に開催された魯山人五十回個展記念展観の図録の表紙を飾った有名な作品である。タタキによる四方鉢であるが、魯山人は縁などの細部にいたるまでこだわり、入念に成形している。底部には堂々とした二本の下駄足がつけられ、他の四方鉢の作りとは一線を引いている。気合いを込めた太筆で一気に描くが、ただの線ではなく、命をもった草となり、細筆で描かれている虫からは今にも鳴き声が聞こえてきそうである。
切岸のごとく織部の掛け方にも特徴があり、数多い魯山人作品の中でも筆頭に挙げられる名作である。

2

椿鉢

共箱/ Box included

40.2/37.8高19.8糎

黒田領治が著した雄山閣の本に「定本 北大路魯山人」がある。著者はこの本を作るため全国各地を廻り魯山人作品を撮影したという。その本の中でもひときわ光を放つこの椿大鉢は現存する類品の中で最も理想的な鉢である。流れやすい椿花の黄や葉の緑の釉薬も完璧な所で止まっている。椿花の背景となる素地は柔らかな御本を呈している。紅白に黄色の椿花、新緑を思わせる葉の配置も色調も頗る良い。まるでこの鉢そのものが花となり、咲いているかのようである。
3

かにの絵マル平向付 十人

共箱/ Box included

15.6-17.5/高3.0-4.0糎

昭和34年東京近代美術館で開催された「現代日本の陶芸」のポスターにこの類品が掲載され、大きな話題となった。また昭和63年の神奈川県立近代美術館の魯山人展の図録でも表紙を飾り、蟹の絵平向は魯山人の代表作となった。本作品は加山又造画伯が生前大切に愛蔵されていたものであり、美術業界では大変有名な作品である。鉄絵で描かれた蟹、器形、織部の発色ともに十枚全て違った表情をしていて我々を楽しませてくれる。
4

志野茶碗

共箱/ Box included

12.0/高9.5糎

料理の器として使いやすい高火度焼成の志野の素材を早くから探していたが、魯山人の美意識に適った素材との出会いは晩年であった。この茶碗は口縁を除き、全てが鉋で削られている。濃厚な赤と鼠志野に対して美しい白の檜垣文が綺麗に抜けている。赤、鼠、白の三色の発色も良く、魯山人最晩年の志野茶碗の名作となっている。
5

志埜笹絵四方鉢

共箱/ Box included

19.0-19.6/高4.0-4.5糎

魯山人作品の素晴らしさは自然美の美しさと同等にあるものと考えている。動物や草や花などの植物の美しさを感じるように魯山人作品もそのように感じて欲しい。この作品は笹に雪がかかっている風景や情景をやきもので表現している。志野を用いて雪の重みで笹がしずんでいる様子やハラハラと雪がかかる様を演出している。また、志野が薄くなった部分には柔らかな緋色が出ており作品に潤いと優しさを添えている。
6

呉洲赤花文つつ茶碗

陶々庵箱

7.6/高10.3糎

赤、鼠、白の三色が綺麗に混在した茶碗はとても少ない。正面には桧垣文様、裏面には木賊文様が掻き落とされているが、これがまさに魯山人先生の線である。生きた線を書けるのは、それを理解しているからこそ出来るのだが、芸術家として、この線が最も重要である。魯山人先生は器としてよごれにくく使いやすい志野を作りたく高火度で焼成するが、特有の雅味は健在である。
7

呉須赤金泥書鉢

共箱/ Box included

21.0/19.7高10.5糎

濃厚な赤呉須を背景に「三更月照幽窓外 松竹青々碧欲流」という禅語をたっぷりとした金泥で一文字づつ気合を入れ書いている。見込みには緑釉で重菊を配しており、赤呉須との色の対比も見事である。平水指としても使いたい作品となっている。
8

鯰魚向付 五人

共箱/ Box included

17.0/14.2高3.8糎

魯山人の型物向付の中で最も好まれる作品である。魯山人、初期の作であるが、その頃の篆刻や書を感じさせる圭角の多い造形をしている。鯰は生き生きとした生命感に満ちていて今にも動き出しそうである。本歌の古染付と並べてみても全く遜色がなく清涼感と雅味溢れる作品となっている。
8

自画像

陶々庵箱

縦128.2/横63.2糎

本作品は四尺以上もある大幅であり、平成8年に名古屋美術倶楽部にて開催された魯山人展でメインとなった作品である。じっと眺めていると顔自体が何かの暗号にでもなっているようにも見える。一気阿成に書き上げたものと思われるが、その迫力から一度見たものには忘れることの出来ない作品となるであろう。
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