消費税率改正に伴うお知らせ (2019年10月より10%となります)

色繪香爐 Incense burner, Overglazed enamels

富本 憲吉/ KENKICHI TOMIMOTO
  • 色繪香爐
本作品の文様は「赤更紗文様」や「四弁花文様」とも言われ、生家から株分けし、祖師谷の玄関先に植えられていた定家葛の花をもとに作られたとされる富本先生を代表するもの。

本来、五弁の花を四弁に変えて作られた連続模様は、白く風車のような花の捻じれを表すため創意に蕊(しべ)や萼(がく)が加えられている。

白抜きの花の周囲は紅色に彩られることにより浮かび上がり、蕊や萼が青釉、黄釉で描かれ、所々に緑釉が入ることで、単調になりがちな連続模様に変化をもたらし、奥行きある表情を与える。
今にも、甘くふくよかな芳香が香ってきそうである。

香爐の脚に至るまで鮮やかな色絵の筆が入り、美しさに華を添えている。

火屋は金工の人間国宝、増田三男先生によるもの。
お問合せ番号 No.KT-16
12.2 / H9.8cm (火屋を含む / with chimney)
共箱 / with box signed by the artist
火屋:増田三男 / Chimney by MASUDA Mitsuo
昭和30年作 / 1955
売約済/Sold out

富本 憲吉 作品一覧