【唐津萬霊峯田中佐次郎展】

【唐津萬霊峯　田中佐次郎展】Exhibition of Tanaka Sajiro

開催期間：2017年12月22日(金) ～ 2017年12月26日(火)Exhibition : December 22 to December 26, 2017

純粋な芸術性を求める田中佐次郎

“芸術とは人である。人格である”……
佐次郎作品を手にとるとつくづく思い知らされることがある。
燃えさかる焔をも感じさせる縄文土器に興味を持たれて発掘調査研究に携わられてから、土に結縁する陶人として心身を投入してこられた。
「土を練ることこそは心を養う」と宿命づけられたかのように、茨を払って拓いた山瀬で人格の研鑽を基としてしぶとい土と炎と闘い『陶禅一味』の生活を送る。それはたとえ粗放になりやすい土であっても躍動感ある小気味よき造形を創り出して、格調の高さを堅持しているのだ。
「昔のものよりも良いものを作らなければ意味がない」と力感溢れた古唐津を再現し、朝鮮の蔚山では深く思慮して気品ある高麗茶碗のすべてを本歌超えしたといっても過褒ではあるまい。
ここ数年、過去に蓄積し温存したものすべてが堰を切って奔流したかのように古陶の範疇を超えた新たな美意識を創生している。それは誰もが成し得ない人の心を揺さぶる独特のえぐみを醸し出す雰囲気をもつ釉調であり、順風を孕んで五十数年の切磋琢磨の結晶がもたらす『いぶし銀』の味でもある。
諄いようだが、理論が先行して作品が後回しなる陶人が多い中に、自らの道を黙々と創り出し、その仕事で思想を語っている田中佐次郎の美学は別格であるといえるだろう。
黒田草臣

作品№1 朱雲茶碗 / Chawan, Shuun

【唐津萬霊峯　田中佐次郎展】Exhibition of Tanaka Sajiro

10.8 / H9.3㎝
共箱　/　with box signed by artist

作品№1 朱雲 茶碗 / Chawan, Shuun

作品№2 八海天目 茶碗 / Chawan, Hakkai-Tenmoku

作品№3 井戸 茶碗 / Chawan, Ido

作品№4 柿ノ蔕 茶碗 / Chawan, Kaki no Heta

作品№5 唐津 石ハゼ茶碗 / Chawan, Karatsu

作品№6 唐津 石ハゼ茶碗 /Chawan, Karatsu

作品№7 朱雲 茶碗 / Chawan, Shuun

作品№8 玄黄 茶碗 / Chawan, Genko

作品№9 雲涛 茶碗 / Chawan, Unto

作品№10 朱雲 茶碗 / Chawan, Shuun

作品№11 辰砂 水指 / Water Container, Shinsha

作品№12 辰砂 水指 / Water Container, Shinsha

作品№13 辰砂 花生 / Vase, Shinsha

作品№14 辰砂 花生 / Vase, Shinsha

作品№15 辰砂耀変花生 / Vase, Shinsha

作品№16 翠洋 神名備壷 / Vase, Kannabi, Suiyo

作品№17-21 徳利・盃 / Tokkuri・Guinomi

作品№22-27 徳利・盃 / Tokkuri・Guinomi

作品№28 朝鮮唐津 陶板 / Plate, Chosen-Karatsu

作品№1 朱雲茶碗 / Chawan, Shuun

作品№2 八海天目茶碗 / Chawan, Hakkai-Tenmoku　

作品№3 井戸茶碗 /　Chawan, Ido

作品№4 柿ノ蔕茶碗 /　Chawan, Kaki no Heta

作品№5 唐津石ハゼ茶碗 / Chawan, Karatsu

作品№6 唐津石ハゼ茶碗 /Chawan, Karatsu

作品№7 朱雲茶碗 / Chawan, Shuun

作品№8 玄黄茶碗 /　Chawan, Genko

作品№9 雲涛茶碗 /　Chawan, Unto

作品№10 朱雲茶碗 /　Chawan, Shuun

作品№11 辰砂水指 /　Water Container, Shinsha

作品№12 辰砂水指 /　Water Container, Shinsha

作品№13 辰砂花生 /　Vase, Shinsha

作品№14 辰砂花生 /　Vase, Shinsha

作品№15 辰砂耀変花生　/　Vase, Shinsha

作品№16 翠洋神名備壷　/　Vase, Kannabi, Suiyo

作品№17-21 徳利・盃　/　Tokkuri・Guinomi

作品№22-27 徳利・盃　/　Tokkuri・Guinomi

作品№28 朝鮮唐津陶板　/　Plate, Chosen-Karatsu