Exhibition 【双頭ノ酒器展】Exhibition of Bizen Tokuri & Karatsu Guinomi

毎夜毎夜、お酒を楽しみにしている呑兵衛さんは、どんな徳利とぐい呑で舌鼓をうつのだろうか。
トクットクットクッ…と優しく響かせる徳利とかたむけたその先にあるぐい呑には、酒の肴になる程の魅力があると嬉しいものです。
その魅力がお酒の味をも変えてしまうという。

よく、育て上げた愛用の酒器のことをお聞きするとその多くが備前徳利と唐津ぐい呑のことになる。
当苑で酒器を愛でるお客様の眼の色を最も変えるのもやはり「備前」と「唐津」なのです。

備前の徳利は、窯変、カセ胡麻、緋襷といった情景に溶け込むかのような落ち着いた景色が、お酒を帯びることであざやかにして艶やかになる。
そして、唐津のぐい呑といえば、斑唐津や朝鮮唐津の美しい釉調が更に色めき、きりっとした轆轤目と鉄絵の勢いが決めての絵唐津は日増しに備わる古格が何とも心をくすぐる。

いつの頃からか、言われつづけている「備前の徳利、唐津のぐい呑」。
この台詞は、何か理由あってのこと。 お酒と酒器を愛する方々へ、最高の企画であります様に願いをこめて…。

これぞ、酒器の巨頭という備前とくり 唐津のくいのみを、ここでは「双頭ノ酒器」としました。
ぜひ、ご高覧ください。


出品予定作家（敬称略　順不同）

石黒宗麿
荒川豊藏
小山冨士夫
十二代中里太郎右衛門（中里無庵）
金重素山　藤原啓　西岡小十

森陶岳　金重まこと
金重有邦　隠崎隆一
金重巖　高力芳照

田中佐次郎
浜本洋好　堀一郎
丸田宗彦　梶原靖元　西川弘敏
内田鋼一　菊池克
矢野直人　鈴木都