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箱
Box -
共箱
with box signed by artist -
サイズ
Size - 14.1 / 13.6 / H6.6cm
売約済 / Sold
腰が非常に高く、胴の辺りまできた造形の印象的な茶碗。どこか「峯紅葉」や「通天」といった桃山の志野茶碗も連想させる独特の姿は、碗形の造形が多い加守田先生の茶碗の中では目を引くものである。高台・胴・口と細部の削りの鋭さと腰の部分のゆるやかなうねり、荒い土の灰色と艶やかな紺色の釉薬など、それぞれの対比も魅力的である。見込みから口縁脇には地の部分に施釉し、側面とはまた異なる景色を見せている。所々土に含まれる鉄が溶け出し見所となっている。高台脇に「章」と「一九七六」と彫銘がある。作品に年号を記した茶碗は珍しい。