【唐津 丸田 宗彦 新作展】Exhibition of Munehiko Maruta
開催期間:2016年4月15日(金) ~ 2016年4月26日(火)Exhibition : April 15 to April 26, 2016
大胆にして繊細な 丸田宗彦の唐津
桃山時代もおわりの頃のこと‥‥
加藤清正とともに「文禄慶長の役」で戦った鍋島藩の家老・後藤家信は慶尚南道金海で深海宗伝・百婆仙を中心とした千人近い朝鮮陶工集団を連れ帰ったと伝えられている。現在まで武雄地区での古窯跡は約90ヵ所確認されている。
かれら朝鮮陶工が良土を見つけ出した武雄市の竹古場山の麓。黒牟田では絵唐津、刷毛目、黒釉などの生活用品が焼かれ、江戸時代その伝統を綿々と守って、明治時代には窯元が60軒ほどあった。ところが大正昭和という変容の渦に撒き込まれ、昭和30年代にはたった1軒となってしまった。
その唯一の窯が昭和の初めに黒牟田焼の再興に力を注いだ丸田寅馬と個性豊かな民芸陶へと導いた寅馬の次男・丸田正美の登窯だった。放浪の天才画家・山下清が『放浪記』を書いた翌昭和32年に丸田窯を訪れ、正美作品に絵付けをされるなど陶芸ブームにのった黒牟田焼「丸田正美」の名は全国に広まった。
「子供の頃から古窯址が遊び場だった。古唐津の陶片がザクザクあった」という丸田宗彦は正美の次男。竹古場山の麓から獣みちを登るとスケールの大きな錆谷や小峠など唐津焼の名を高めた古窯址だった。
益子と黒牟田で修業した丸田宗彦は、渡来陶工が見つけてくれた土の宝庫・武雄で、「自らの陶の道はどうあるべきか」と思考し、独立とともに結婚。「家業の民芸陶より伝統ある唐津焼をしたい」と、新たな答えを見出して親元を離れて登窯を築いた。子供の頃から親しんできた古窯址を巡り、胸に秘めた古唐津への思いをその古陶片から学びとってきた。
土探し、土創りから始まった丸田の作品づくり。鉄分の多い小峠の土を手始めに、名窯といわれる古窯址を調査しながら多くの土を探しだし、絵唐津のほか、奥高麗、粉引に新天地を見出し、独特の朝鮮唐津にも惹かれ、斑唐津や黒唐津に心血を注いだ。今や誰もが認める唐津陶芸界きっての実力派である。
そのうえ雅美あふれる奥高麗の土や釉を研究するうちに唐津のルーツでもある李朝陶にも目を向け、茶碗の王者「井戸茶碗」にたどり着き、梅華皮などの釉調も見事に再現した。
この度はその井戸茶碗に引出黒の焼成技法をつかった『井戸黒』なる茶碗が登場する。茶の緑が際立つ黒を纏った井戸茶碗‥‥大胆にしてかつ繊細な創作を成し遂げたといえるだろう。
「やきもの創りが楽しい!」と、好きな道のために苦しみも楽しみに変える強靱な懐の深さが備わってきたのは頼もしい。
しぶや黒田陶苑 黒田草臣
※本展示会は終了しております。
※This exhibition has ended.
作品No.1 井戸黒茶碗
作品No.2 井戸黒茶碗
作品No.3 井戸黒茶碗
作品No.4 唐津井戸茶碗
作品No.5 唐津井戸茶碗
作品No.6 朝鮮唐津壷
作品No.7 朝鮮唐津壷
作品No.8 奥高麗茶碗
作品No.9 奥高麗茶碗
作品No.10 唐津皮鯨茶碗
作品No.11 絵唐津茶碗
作品No.12 絵唐津茶碗
作品No.13 絵唐津茶碗
作品No.14 朝鮮唐津壷
作品No.15 絵唐津壷
作品No.16 絵唐津茶碗
作品No.17 絵唐津茶碗
作品No.18 唐津皮鯨茶碗
作品No.19 粉引唐津茶碗
作品No.20 唐津白楽茶碗
作品No.21 絵唐津四方蓋物
作品No.22 黒唐津瓦皿揃
作品No.23~24 皿
№23(右)斑唐津四方皿揃
19.8-17.4/高3.8cm
№24(左)黒唐津四方銘々皿揃
13.4-10.0/高2.2cm
作品No.25 青唐津四方皿揃
作品No.26~28 銘々皿揃
№26(右下)絵唐津銘々皿揃
12.0/高3.6cm
№27(右上)絵唐津銘々皿揃
12.8/高3.6cm
№28(左)粉引唐津銘々皿揃
13.8/高3.5cm
作品No.29 斑唐津長方皿揃
作品No.30~32 ぐい呑
№30(右)井戸黒ぐい呑
9.2/高5.6cm
№31(中)絵唐津ぐい呑
8.1/高3.9cm
№32(左)奥高麗ぐい呑
8.1/高4.4cm
作品No.33~37 ぐい呑
№33(右から2番目)絵唐津ぐい呑
7.3/高5.3cm
№34(左から2番目)唐津皮鯨ぐい呑
6.8/高5.3cm
№35(右)絵唐津ぐい呑
6.7/高5.3cm
№36(中)唐津黒織部ぐい呑
6.8-6.0/高4.8
№37(左)唐津白織部ぐい呑
6.6-6.2/高4.9cm
作品No.38~40 徳利 ・ ぐい呑
№38(右)唐津黒刷毛目徳利
9.3/高10.5cm
№39(中)唐津皮鯨ぐい呑
6.2/高5.5cm
№40(左)唐津黒刷毛目ぐい呑
6.0/高5.5cm
作品No.41~43 徳利
№41(右)唐津御所丸徳利
9.8/高11.7cm
№42(中)絵唐津扁壷徳利
9.2-7.8/高10.5cm
№43(左)唐津黒織部扁壷徳利
10.0-7.5/高10.2
作品No.44~45 徳利
№44(右)唐津黒織部徳利
9.3/高13.4cm
№45(左)朝鮮唐津徳利
8.2/高12.2cm
※ ご紹介しております中には、ご売約戴いている作品もございます。
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電話 :03-3499-3225 E-mail :info@kurodatoen.co.jp
※ 写真掲載外にも多数出品作品がございます。