Exhibition 【飯洞甕窯　梶原靖元展】Exhibition of Kajihara Yasumoto

やきものつくりは、「一焼き　二土　三細工」という言葉が昔から言い伝えられています。 焼成はもとより大切であるとおもわれますが、土の選択、土つくりについて、作り手によっては、一番重きをおいている方もいるようです。
ある巨匠は、「一に土、二に土、三にも土。」と謳っておられました。
そして、ここにも、土つくりに執念を燃やす人がひとり。
斑唐津で知られる岸岳にほど近い唐津市相知に工房を構える梶原さんは、自身で採取した砂岩をもって、独特の作風をつくりあげています。
粘土にする工程をお聞きすると一筋縄ではいかない大変手間のかかる仕事で、作陶の大半を粘土つくりに費やしているということです。
根気のいる仕事ですが、現状に満足することなく、より良い土を追い求めることで生み出される作域は広く、我々を楽しませてくれています。
今回は、如何なる作品に出会えるでしょうか。
期待して、作品が焼き上がるのを待ちたいと思います。