No.9 朝鮮唐津叩キ水指 銘「邃溪」 Water container, Chosen-karatsu, "Tsuikei"

中里無庵 / NAKAZATO Muan

  • 「No.9 朝鮮唐津叩キ水指 銘「邃溪」 / Water container, Chosen-karatsu, “Tsuikei”」の写真 その1

Box
共箱 方谷浩明銘
with box signed by the aritst , named by Hohtani Koumei (the 12th Abbot of Daitokuji Temple)
サイズ
Size
19.6 / 18.3 / H16.0cm

『現代日本陶芸全集 第八巻 中里無庵・三輪休和』 1982 年 集英社 所載作品

板にした粘土を底にしその上に紐状の粘土を輪積みして内側に当て木を押し、外側を羽子板状の叩き板で叩く「叩き」の技法は世界各国に古くから伝わる製陶法のひとつだが、古唐津でも主に水指などで用いられてきた。中里無庵先生にとってもこの「叩き」の仕事は代表的な仕事として語られるものとなっている。

本作は桶型の水指を模したもので、上下に箍(たが)の加飾もある。内側には叩き特有の、当て木による跡が見える。銘は大徳寺十二代管長の方谷浩明氏によるもの。畳付きには籾殻で一部隠れているが、年号と彫銘がある。