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箱
Box -
共箱
with box signed by the artist -
サイズ
Size - 20.4 / 17.8 / H5.0cm
¥2,200,000
(税込/including tax)
(税込/including tax)
生涯を通じて「志野」に取り組んだ唐九郎先生。その一連の仕事の中でも特にこの鼠志野の額鉢からは桃山陶の香りを強く感じる。タタラによる型造りで成形し、鬼板を全面に施釉した後に釘などで絵を掻き落とす。その上から長石釉を全体に施釉し焼成することで、掻き落とした部分だけが白く抜ける。本作は長石釉をたっぷりと掛け、全体的に鼠色に発色している。草文は風になびくようにやわらかく伸びやかであるが、実に丁寧な運びである。昭和 30(1955) 年頃にこの額鉢の優品が多く作られている。