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箱
Box -
共箱
with box signed by the artist -
サイズ
Size - 14.3 / H8.3cm
売約済 / Sold out
岡部嶺男先生は昭和 37 (1962) 年以降、実に多彩な青瓷を生み出している。中でも透明感が高く、やや緑がかった青の釉色を翠青瓷と呼んだ。陶土を用いるため、「青磁」ではなく中国式に「青瓷」としているが、模倣をしようと生まれたものではなく、それまでの灰釉陶器の作陶や古瀬戸釉の研究から発展した結果なのである。薄っすらと素地の土を感じる青磁釉の透明性と、貫入の弁柄が擦り込まれたところは無論、二重貫入や経年から生まれた貫入は見事だ。見込みには息を呑むように立体的な氷裂文が広がり、高台はすっきりと削られている。高台内に「嶺」のくずしの彫銘。