No.4 黄瀬戸茶盌 Tea bowl, Kiseto

加藤唐九郎 / KATO Tokuro

  • 「No.4 黄瀬戸茶盌 / Tea bowl, Kiseto」の写真 その1
  • 「No.4 黄瀬戸茶盌 / Tea bowl, Kiseto」の写真 その2
  • 「No.4 黄瀬戸茶盌 / Tea bowl, Kiseto」の写真 その3

Box
共箱
With box signed by the artist
サイズ
Size
12.0 / H8.0cm

唐九郎先生といえば荒く力強い造形をイメージされるが、この作品は端正な上品さを感じる。桃山時代には黄瀬戸の向付を茶碗に転用して使用した記録が残されている。先生はそれを知った上で、より茶碗らしさを意識して制作されたのだろう。油揚手の撫でまわしたくなる味のある肌で、彫られた模様にはたんぱんが施されている。見込を覗くとその裏面まで緑釉が抜けていることが分かる。高台付近には五本の指跡が残っている。同じ位置に指を置いて茶碗を掴むと自然と力が入り、唐九郎先生の手の大きさと力の強さを感じることができる。

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