お父様の影響で幼少期から古美術に興味を持ち、九歳の頃にはすでにご自身で欲しいと願う骨董があったとか。そのコレクションは古美術、陶芸作品を超え、国内外幅広く目を向けて、漆器、金属器、ガラス他様々なものを、生涯にかけて収集された。
その中には桃山時代の古唐津や、絵唐津の陶片まであった。
本作品は甘く弧を描く優しい筒形に引き上げられた盃。
腰のすぐ上と口縁下には、少し指先に力を入れたような筋が入り、穏やかな印象を引き締めている。
正面にはたっぷりの鉄釉二筆で力強い草紋が入る。
背面にも鯨の潮吹きのような葉先が丸まった草紋が入っている。
見込みと腰周囲には溶けた灰釉が流れ留まり、乳白色となる。
正面の草紋脇に「ツ」の力強いサインがある。
お問合せ番号 No.TS-35
共箱 / with box signed by the artist
6.0 / H6.5cm
¥198,000-(税込 / including tax)