春を感じて

春を感じて

春の息吹を感じる今日この頃。
梅の枝間を生き生きと飛び回るメジロや大きくなる球根にわくわくする季節です。
今月ご用意しましたのは、「白い茎ほうじ茶」。碾茶(てんちゃ)と呼ばれるお抹茶の原料となるお茶の木の茎を、遠赤外線で焙じたすっきりとして香ばしいお茶です。共にお出しするのは、春らしい桜色の餡が、明るい若草色の皮から顔を覗かせる可愛らしいお菓子「桜しぐれ」。
忙しい日常にの合間に、是非こころ鮮やかになるひとときを、当苑にてお愉しみいただければ幸いです。

 

お菓子 笹屋伊織 桜しぐれ
お茶 福寿園 白い茎ほうじ茶
白磁湯呑・白磁皿 岡晋吾

2019.03   |   喫茶去ブログトップ

くるむ

くるむ

2月の喫茶去

 

古来、お菓子は果物や木の実でした。日本固有の鬼くるみを

一粒ずつ手割りし、火入れから3時間以上、付きっきりで

煉り上げた餡で一つずつ包む、すべて手作業によるお菓子。

くるみは「くるむ」に通じ包容の象徴。

北海道産黒豆…光黒を粗挽き焙煎して焙茶と合わせた香ばしいお茶。

寺島裕二先生の器とともに、身体を温める素材で

心も温かさにくるまれていただきたいと思います。

 

◇お 茶 ◇ 黒豆焙茶 三國屋善五郎

◇お菓子 ◇ 長門屋 香木実

◇ 器  ◇ 寺島裕二 鉄釉湯呑 / 銀彩銘々皿

2019.02   |   喫茶去ブログトップ

初明かり

初明かり

◇お茶◇
薄茶 嶺の白 (有)伊藤柳櫻園茶舗

 

◇お菓子◇
福亥・京ふうせん 株式会社末富

 

新しい年を迎えましたが、まだまだ寒さが厳しくなりそうな今月。
今年の干支である亥を模ったお干菓子と色鮮やかな可愛らしいおせんべい
をご用意致しました。薄茶と共にお楽しみください。

2019.01   |   喫茶去ブログトップ

里山のような

里山のような

この時期、山里では霜が降り始める頃。二十四節句「霜降」であります。

志野の器にはそんなうっすらと霜がかかったような景色をみることができます。

柔らかい器に、懐かしい味のする素朴な蒸し羊羹と番茶を合わせました。

日暮れが早くなり夜が長くなるこの時期

ご自宅でのお茶のお時間のお供にいかがでしょうか。

 

お菓子 菓匠禄兵衛  金のでっち羊羹

お茶  東京和茶房  すこやか番茶

器   鈴木都

 

2018.11   |   喫茶去ブログトップ

翫月

翫月

うだるような夏の暑さから急激な気候にさらされ、
秋の趣も感じられないほどの今日この頃。
芳しく甘い香りの焙じ茶と、餡の風味豊かな可愛らしいもなかを
ご用意しました。
「藝術の秋」を当苑でお愉しみくださいませ。

お茶:ほうじ茶 (Ocharaka)
お菓子:IROMONAKA (京菓匠 鶴屋吉信)
器  寺島裕二 銀緑彩銘々皿
丸田宗彦 粉引唐津井戸汲出碗

2018.10   |   喫茶去ブログトップ

なつなごり

なつなごり

早く過ぎ去って欲しいと祈るような想いで過ごした今年の夏。
秋風がそよぐようになり、去るとわかれば、名残惜しくなる、
そんな今の気持ちに合せてご用意したのは…
白小豆で作った白あんに国産レモンを皮ごとピュレにして合わせ、
しっとりと焼き上がったケーキに、甘い果実のような酸味と香ばしさ
がバランスよく感じられる珈琲を。
いよいよ終わる夏を感じながら、秋をゆったりと迎えませんか。

◆お菓子◆ レモンと白あんのケーキ とらやカフェ(東京)
◆お 茶◆ エチオピア  プシプシーナ珈琲(香川)
◆ 器 ◆ 梶原靖元 白瓷皿/御所丸碗

2018.09   |   喫茶去ブログトップ

夏の思い出

夏の思い出

シャンパンの泡は「絶えない幸せ」や、泡を星に見立てて「星を飲む」なんて表現するそう。
また、立ち上がる泡をペルルと言い、「真珠」を意味するそうです。

今回は、小西潮先生の美しい硝子の器と共に、柑橘の上品でさわやかな香りと甘さ、そして、白茶のノンアルコールスパークリングの泡で“大人の夏”を愉しんで戴けたら幸いです。

 

◇飲み物◇
〈ラルチザン・デュ・テ〉
―ホワイトティー・スパークリング―
中国伝統の「白茶」の気品溢れる味わい。
選び抜かれた天然素材のみで仕立てられた、
ノンアルコール・スパークリング。

 

◇お菓子◇
〈柚子屋本店〉
―だいだいグリーンスライス・夏みかんスライス―
爽やかで上品な味と香りが広がる大人の自然派スイーツ。

 

〈岩泉乳業株式会社〉
―岩泉ヨーグルト(プレーン)―
添加物を一切使わず、低温長時間発酵のヨーグルト。

 

◇器◇
―小西潮―
レースデザートカップ
レコードプレート インカルモ
グラデーショングラス

2018.07   |   喫茶去ブログトップ

梅雨の合間に

梅雨の合間に

雨が多くなる時期、憂鬱になりがちな気分を
露に濡れる紫陽花を求めたり、雲から覗く明るい光に期待したり、

気分を明るくさせてくれるような色彩を求めたくなります。
忙しい日常にの合間に、是非こころ鮮やかになるひとときを、当苑にてお愉しみいただければ幸いです。

お菓子: 俵屋吉富 京逍遥 かぜそよぐ
晩春から初夏をイメージし、菖蒲の花に見立てたお菓子です。
お茶: 新井園本店 さやま和紅茶
器: 岡晋吾/渡部秋彦

2018.06   |   喫茶去ブログトップ

新緑の皐月

新緑の皐月

夏も近づく 八十八夜

摘んだばかりの緑茶<ゆたかみどり>の茶葉と香りを

お菓子の中に閉じ込めました

冷たい和紅茶で、暑さに慣れぬ火照った身体を慰めていただけますと幸いです

 

 

お菓子 HIGASHIYA 新茶羹

お茶  新井園本店 さやま和紅茶

器   岡晋吾 渡部秋彦

2018.05   |   喫茶去ブログトップ

うららかに

うららかに

4月の喫茶去

 

東京の桜が4月に残ることが少なくなってどのくらいでしょうか。
子供の頃は入学式の写真に満開の桜がありました。
今年は特に散り急ぐかのようにすでに盛りを迎えています。

今月の喫茶去は、淡い桜色が美しいお菓子です。
まるで本物の「かつを」のようなその縞模様は、職人さんの遊び心を感じ、
またもちっとした食感が口福を誘います。
よく目を凝らしてご覧くださいませ。

お茶碗は、展示会を予定している作家さんにご準備いただきます。
どうぞお愉しみに。

 

お菓子:初かつを 美濃忠 (名古屋)
お茶  :小櫻  柳桜園 (京都)

お茶碗:中野欽二郎、小山智徳、丸田宗彦

 

2018.04   |   喫茶去ブログトップ