Lidded box, glass 硝子盒子

岩田藤七先生の長男としてお生まれになった久利先生の作品は、幼い頃から藤七先生の緊張感あふれる制作の現場と作品に触れ培われたもの。

金箔を縦横に使いこなした、繊細華麗、端正な美しさを放つ作風に代表されます。

また、銅器・漆器・陶器を彷彿とさせる、高度で緻密な技法を駆使した作風のガラスの不透明色の魅力を大胆に生かした作風など、絶えず新たな表現に挑戦し続けました。

本作品も、一見ガラスとと言うことは分からないマットな質感に金箔が縦にあしらわれている。

筋状に見える中にも箔は細かなヒビが入るように貼り付き変化をもたらせている。

名に光が射すと、全く違った雰囲気となる。