備前半月向付 五人 A set of five dishes, Bizen

金重 陶陽/ TOYO KANESHIGE
  • 備前半月向付 五人
十三夜の月のように、わずかに掛けた満月のように片側の丸味を削った形に成形した向付。

見込みには、これまた満月のような抜けに緋襷が入り、また周囲はその月の輝きを表すような黄胡麻が降ったりと、美しい景色を作っている。

向付の立ち上がりの部分には、桜の花弁のような透かしを入れて軽やかに作られている。
尚、五客のうち一客には、あえてその透かしの抜けを入れずに組み合わせている。
これは、桃山時代の織部によく見られる揃え方。

こんな遊び心溢れる作品(食器)は、昭和27年(1952年)魯山人先生がイサム・ノグチを伴い来訪し作陶されたことが大きなきっかけになった。

それまで備前焼になかった「食の世界」を魯山人先生から、「造形的作風」を前衛彫刻家イサム・ノグチから学んだことが、その後の作陶の大きな影響となった。

伝統的な備前焼の技術と、そんなお二人からの影響を受け、自分なりに咀嚼して作品に落とし込んでいったことが伺える作品となっている。
お問合せ番号 No.TK-26
共箱 / with box signed by the artist
15.6 / 13.5 / H4.8㎝
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