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古信楽壷 Jar, Old-Shigaraki

古美術/ ANTIQUES
  • 古信楽壷
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胴が膨らんで裾のつぼまった室町期の大壺‥‥
土味の緋色と石ハゼ、素朴な飄逸さなど信楽の魅力を湛え、「猛々しい」と思わずうなるような古信楽の壷である。

窯内の温度が1200度以上になると原土に含まれている大小の長石が吹き出してくる。
さらに木節粘土に含まれている植物性の炭化物が燃えて小穴ができた“うに”。
信楽の土肌に“ふりもの”とか“なたね”“ゴマ”という霧吹きで吹いたような自然釉、そしてそれが集まって溶け出したビードロの濃淡。
灰が釉化して溶け出し、数条のビードロが景色を作り、燃料の薪が当たって黒く炭化した窯変などの景色は格別な表情をみせくれる。

眺めているうちに、その肌に触れたいと衝動にかられるのも信楽土の良さである。

紐作りで立ち上げた胴体部分の肩から絞って、口縁だけは轆轤を使っているので、
左右不対称の胴体に比べて硬さの残る口つくり。
この口造りをみて、「落ち着かない」と数寄者は嫌い、口縁に薄い布団をかぶせ叩き割ったという。

信楽の壷は常滑や丹波などほかの”日本六古窯”にない土の香りを放散させている。
お問合せ番号 No.A-29
39.5 / 38.6 / H41.3㎝
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室町時代 / Muromachi period

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