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赤呉須手つき徳里花入 Flower vase in Tokkuri shape, Aka-gosu

北大路 魯山人/ KITAOJI ROSANJIN
  • 赤呉須手つき徳里花入
  • 赤呉須手つき徳里花入
池畔好 
風駆暑 
去 
松聞明 
月逐人 


殷雲霄


[訓読]
池畔(ちはん)の好風(こうふう)暑(しょ)を駆(か)りて去り
松間(しょうかん)の明月(めいげつ)人を逐(お)いて来たる


[訳]
池のほとりを心地よい風が吹きすぎると、暑さも去り行き、
松の枝の間から見える明るい月は、私の歩みについてくる。
        


器体は全体に深く落ち着いた赤呉須が施され、その上から金泥で囲うように明代の殷雲霄(いん・うんしょう:1480年-1516年)の詩が書かれている。

口は注ぎ口の造りになっており、肩が張り出すあたりから控えめな持ち手が付いている。
持ち手のすぐ下には同じく金泥で「ロ」のサインが入る。

余白をもって書かれた金泥の文字が、松葉の間から見える月明かりのような雰囲気となる。

赤呉須の下にうっすらと見える轆轤目がまた池の水面を思わせる波紋のようで美しい作品。
お問合せ番号 No.KR-26
共箱 with box signed by the artist
11.4 / 9.0 / 高18.7cm
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