種子島筒花生 Flower vase, Tanegashima clay

小山 冨士夫/ FUJIO KOYAMA
  • 種子島筒花生
昭和46年、種子島に出向き能野焼古窯址付近の12種類の土を採集して、鎌倉の永福窯で試験焼され、その中から田土を選んだのが小山先生の種子島の作品作りの始まり。

また、昭和47年11月には岐阜県土岐市に花の木窯を作られた。

この窯は中里隆先生と共に作り上げた窯で、地上の貯水タンクから、窯床に一定間隔で穴が設けた水道パイプを通し、水が供給できる構造となった不思議な造りとなっていた。

これは、古山子先生が中里先生の昭和46年秋の窯焚き時に再訪した際、台風の襲来によるハプニングにより、窯焚きの焼上がりを遅らせるため、水の入ったビニール袋を焚き口からいくつも放り込み温度を下げたことによる還元作用により、不思議な窯変が生じた体験を生かした工夫から生まれたもの。

古山子先生はこのアイディアを大変気に入り、会う人ごとに「世界に二つとない窯」と自慢していたそう。

粗い土をゆったりと厚みを持って引き上げた花生。
口は少し広がるように仕上げている。

全体に土の中に残った石の凹凸が感じられ、いたるところに石が爆ぜ、力強い景色を生み出している。
胴回りに浮かぶ轆轤目や、木漏れ日があたるような柔らかな艶は、花の木窯ならではの優しい表情となり、ゆったりと大地に根を張る樹々を思わせる大らかさ。

畳付きには大きく「古山子」のサイン。
お問合せ番号 No.FK-76
共箱 / with box signed by the artist
9.5 / H19.4cm
¥132,000- (税込 / including tax)

花木窯
Hananoki-gama kiln

小山 冨士夫 作品一覧