Bowl, Unkin motif (Cherry blossom and Maple) 雲錦鉢

魯山人先生の代表作と言われているのが椿と雲錦の大鉢である。雲は春の桜を錦は秋の紅葉を描いているが正面に紅葉をもってくると鉢の内側には桜が見るような趣向となっている。桜を朝靄に、紅葉を夕焼けに見立て朝桜夕楓と書いた作品名もある。太筆と小筆を自由自在に使い分け一気呵成に描いたのであろう。自然美を何よりも愛しそれをいかに自作に表すことが出来るかが魯山人先生の生涯のテーマであった。草や花や鳥を愛するように魯山人先生の作品も愛でていただきたいと思う。